折れた倫理【小論】
僕が10年以上前に勤めていた販売店で、お客さんのことを”バカ”と呼ぶスタッフがいました。
セールスがうまく愛想もいい彼。昔は誠実に仕事をしていたな…
しかし彼の職業倫理は”慣れ”というモンスターに負け、曲がってしまう。
そして曲がった倫理は”省察”がないと元には戻らない。
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コミュニケーションが求められる職種では、理不尽なクレームと常に隣り合わせです。
「説明した」
「いやされていない」
心をすり減らすクレーム対応…
しかしスタッフとお客さんが同じ価値観を求めることは、ありえない。
知識量・商談のゴール…視座により価値観は異なるのです。
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- 怠学
- 親が悪い
- 将来困るだけ
ある職員室の片隅で、曲がった倫理の軋む音が聞こえてくる…
プロの原則とは?
問題解決思考ではありませんか。
身勝手と断定したくなる問題行動。しかし子供が胸に秘めている思いとは何か。
問題解決思考はまさに、職業倫理により支えられます。
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新入社員は一本の職業倫理という針金を受け取る。職業倫理は真っすぐでなくてはなりません。
しかし少々グニャグニャでも、真っすぐに見えたらそれでいい。
曲がったことに気づいたら、元に戻す。
慣れによる倫理の歪みを元に戻せるのは、自分に向き合い省察を続けるすべでしょう。