きみろーる更新情報:メタ認知を生かした自己成長プランの提案

Wordpressで運営中の「きみろーる」という比較的長文のメンタルハックブログの記事を完結にまとめました。

【具体と抽象の切り離せない関係】きみろーるメルマガバックナンバー2020年10月7日分

今朝こんな夢を見ていました。

「どれだけ具体化してもそこには抽象的な示唆が溢れ、抽象的な表現は具体を持たないとなりえない……」

具体と抽象の関係は、相互に依存しあっているということです。

 

辞書によると

具体とは「物事が、直接に知覚され認識されうる形や内容を備えていること」

抽象とは「事物または表象からある要素・側面・性質をぬきだして把握すること」

(引用:Goo辞書)

この2つの概念は「具体的⇔抽象的」というように対義語として扱われます。

対義は互いに相容れない性質を持っていそうですが、この2つに関しては相互依存の関係にあるのだろう、と夢から覚めた私は考えました。

 

物事は具体的になればなるほど、情報量が多くなります。

例えば精密な風景画はマイクロ単位での筆使いが求められ、1秒の出来事を10分間かけて読ませるような文章も存在する。

人は(特殊能力を持っていない限り)これらのような多量の情報を目にしたとき、そのままを受け取ることは不可能です。

何かしらシンプルな形に変換する必要がありますよね。

その変換こそが抽象であることは、恐らく体験上で理解できることなのだと思います。

 

また具体化は、直接的な表現欲求が源になっているようにも感じます。

誰かに何かを説明するとき欲求に任せて表現している人は、多様な色を用いてより立体的に隙間なくカンバスの隅から隅まで塗りつぶすように、幾重も言葉を吐き出し、相手を圧倒していく。

情報交換の65%は非言語要素が占めるという心理学の知見があるように、情報過多に圧倒された人は、内容よりもわかりやすい「シンプルな雰囲気」を主に認知してしまうのです。

 

一方で抽象も具体に依存しているといえます。

当然ですが人は具体物しか知覚できません(ここでの具体物とは、物質や化学的変化のようなものを指します)。

例えば点を3つ(正方形の頂点のように)描いただけの絵について、「人の心を表した抽象画」だと説明すれば、なんとなく納得できてしまいます。

その納得感は解釈を添えて得られる場合もあれば、ただ雰囲気で判断する人もいるでしょう。

ただし人が知覚しているのは、空白と3つの点という具体物です。

文章でも同様に、いくらシンプルにしても言語的制約のなかでしか表現はありえないのです。

抽象は具体に依存しないと認知できないんです。

 

恐らく不安というのは、具体と抽象が整理できずにごっちゃになった場合に生まれるんじゃないかな。

具体を合理的な抽象に置き換え、抽象を具体に要素分解できるような思考スキルを持っていれば、現実的な不安に向き合う力を育んでいける、と思いました。

 

では今日がよい1日でありますように。

 

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